銀座三越さん父の日カタログとイベント

今年もいよいよ父の日が近づいてきた。

銀座三越さんでは5月30日(日)〜6月17日(日)までの期間、
Father's Dayキャンペーンを打つそうである。

大変ありがたいことに、今年も私ども錫光もお声掛けいただいた。

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こちらの父の日カタログに、ビアマグのツチメを掲載していただいている。

また、6月6日(水)〜12日(火)の期間、8階リミックス/ダイニングに終日伺って、
製作デモンストレーションをさせていただきながら商品説明と販売をさせていただきます。



このビアマグ、大きさは口径約75mm高さ約125mmで容量は約240cc入る。
錫は冷たさが際立って、しかも長続きしますので、これからの季節に活躍すると思われます。
キーンと冷えておいしいですよ。

DMの写真は近所を巡って撮ってきたもの。写真も色々と楽しいです。
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しがない錫職人にはありがたい雑誌の取材

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今頃はもう、次の新しい号が店頭に並んでいるだろう。
掲載されたのは4月に出た記念すべき号で「SENSE 創刊100号」P.284~P.285 、
第21回職人紀行の欄に「錫器」として紹介していただいた。

我々のような零細のほぼ家内制手工業で、しかも業界全部合わせても
おそらく職人は20人に満たないであろう業種にあって、広報は至難の業である。

そこへいくとこういった後にも残るような媒体は、我々にとっては百人力なのである。

こちらの「SENSE」さんは、30〜40台の男性向けファッション誌。
内容も、情報量が豊富で、しかもこだわったアイテムが多く取り上げられている。
なので、我々のような昔っからの手作業にこだわるものづくりのアイテムも
変に浮くことはないと思える。それがまた、そこかしこの書店さんに並んでいる。
そういうことで、若い人に見て知っていただけるのは将来につながりそうでありがたい。



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「料理王国」さんは、つい先日(5月6日)出たばかりだ。
こちらは、新装刊の6月号で、独立&開業とあるので、
読者層はきっと我々とは普段なかなか出会うことはない人たちであろうと憶測される。

「MY FAVORITES 美品礼賛」は、料理人の方がお気に入りのひと品を紹介するという
ありがたいコーナーで、新企画のトップバッターとしての登場となった。

「銀座 藤田」さんといえば、以前このブログにも紹介させていただいたお店。
あれやこれや取り揃えていただいて、もう1年半以上たつが、
こんな風に紹介していただくとは大変ありがたく感謝している。

お客様の為にも心がけねばならぬ事




以前、お客様のたってのご要望で、下の方が少し絞れたかたちのヤカンをお作りしたことがあった。 

ちょっと懸念していたことがあったのだが、ご承知の上、あるいは何か工夫があってのことかと確認せずに作ってしまったのはまずかった。 

案の定、暫くは我慢して使われていたものの、五徳の所によほど慎重にバランスよく置かねばならず、危なっかしいということになり、結局作り直しを仰せつかった。 

かたちについては、お客様のご要望だったので、その事を優先して作ってしまったのだった。 

やはり疑念が生じたときは、きっちり確認するのを忘れてはならないと大いに反省したところである。 

と言うよりももっと、こういう懸念がありますから、こうした方が宜しいですよ位の積極的なご忠告が、なぜ出来なかったのか・・・ 

新たに型を作ったりして時間もかかってしまった。申し訳ない気持ちを胸に、明日納品に伺う。 

(11cmある茶筒が小さく見える。)

浅草奥山風景に出展中。




今年は、スカイツリー開業の年である。

私なんぞ、あんなに高いもの作っちゃってバチ当たらんかなどと根拠のない心配事をこっそりとしていた。(笑ってやって下さい)

ともかく猫も杓子も皆上を見上げてる。
かく言う私も首が痛くなるほど見上げてんだから始末におえぬ。

このタテモンの影響は大したもんですよ。

浅草奥山風景だって予定を変えてやっちゃうんですから 。

と言うわけでスカイツリー開業を記念して奥山風景開催ということになったんだそうです。

3月10日から5月7日までの長丁場。4、5年に一度浅草寺境内に出現する職人長屋ですね。
錫光は台東区伝統工芸振興会のブースに、3月28日から4月3日までの一週間間借りして出展します。

初日の今日はお天気にめぐまれました
あいにくどうしても外せない仕事あり、お昼過ぎにはその場を離れ工房に戻りました。

さて工房では、少しこまごまとしたコトを処理。最後にぐい呑みに籐を巻いていました。

その時ハッと気付いたんです。

約60余りあるというお店の数、食品のブースもありますが、並み居る手作りの職人たち、いくつかのグループが一堂に会している。 あまり一緒になることはないのではないか。

あわせて浅草周辺にはここに出展していない職人たちもたくさん居るのだ。

ひょっとすると江戸周辺の主だった職人が非常に限られたエリアに集結してるんではないだろうか。

そう考えたとき、ある人にとっては物凄く効率的に会いたい職人に短期間に会えてしまうんですよ。

こういうチャンスはそう巡ってこないでしょう。自分は勿論1ファンの側にいて、居ても立ってもいられない気持ちで一人ワクワクしてしまいました。

SENSE取材

4月10日発売だそうだが、取材スタッフが錫光を訪ねて来たのは、2週間とちょっと前の週末だった。

さすがに30代男性をコアターゲットにすえたファッション誌に携わる人達らしく、来られた三人とも若くてお洒落な方たちであった。

ご挨拶もそこそこに雑談からいつからともなく取材に突入。こちらの話を聞くばかりではなく、なぜファッション誌に伝統工芸を取り上げたかったか(もう20回以上続いているそうだ)、ご自身がものづくりに大変興味を持っている様子や若い読者に伝えたい熱意が伝わってきた。

そうなると俄然こちらも力が入ってしまうと言うものだ。取り止めもなく結構ペラペラと話してしまった気もする。

最後の方は、ロクロ挽きの作業風景をほぼ無言で撮り、後はブツ撮りを黙って見ていた。気がつけばすっと外へ出たかと思うと、いつの間にか機材をしまい込み、それではとさっと帰ってしまった。

最後はなんと呆気ないものよ!

私など別れを惜しむでもないが、多少余韻が残るタイプで、どちらかへお邪魔すると帰るタイミングがつかめずもたつくのだが、時間を無駄にしない、あるいは仕事の邪魔にならないように早く切り上げようという気遣いからか実にスマートで切り替えが早かったなあ〜。

ところで受け手として立ち会ったのは私と陽山、取材スタッフは3人、合わせて5人。実はこの空間に後一人立ち会った人物があった。
彼は前日に卒業式を終えたばかりの青年である。

SENSEを高校時代から愛読しているという。
だからってそういう理由だけで此処に居るわけではない。

経験はないがものづくりは好きだ。
伝統工芸をやりたい。
ホームページを見ていいなと思い、新しいことにも取り組んでいるようでいいと思った。うんぬん。

でここにいる。

実は大変貴重な存在だ。
しかしすぐに受け入れるわけには、おいそれとは行かぬ。
情熱はあるようだが、ちょっと垣間見ただけではこの仕事のなんたるかはなかなか掴めぬ。
冷静に観察する時間を持ってもらう。冷却期間ということもある。

可哀相な気もするし、暫くは宙ぶらりんな状態になってしまうが、互いに様子見の期間を持ちましょうということになった。

そういう人。

ちょっとの間に、取材スタッフから話しかけられていたっけなあ。

こんな風に長々となり、あの人たちのようにスマートにいかないのが私流だが、とにもかくにも、錫光として若い人達とどう関わっていくのか色々な観点から考えさせられた日になったのだった。


プロフィール

錫光は、ロクロ挽きで酒器・茶器等の錫(すず)製品を作る工房です。地金の仕入れから鋳込み・ロクロ挽き・ツチメ打ち・絵付け・漆塗りなど一貫した手作りにこだわる伝統工芸品を製造販売しています。
このサイトは、新着情報や日々感じたことなどを気まま勝手に綴る、錫光のオフィシャルブログサイトです。

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